投資信託の基礎知識
これから投資信託をはじめたいという方はもちろん、さらっとおさらいしたい方にも役立つ、投資信託の基礎知識を揃えました。
「リスク」と「リターン」の関係
リスクは一般的に「危険」と訳されますが、
投資における「リスク」は「リターンの変動幅」、「不確実性」を意味します。
リスクとリターンは表裏一体
投資信託をご購入の際には、資金の性格を考慮して、リスクとリターンのバランスをご判断ください。
投資信託の主なリスク
価格変動リスク
投資信託のうち株式等に投資するものについては、政治経済情勢・発行企業の業績・市場の需給等を反映し、短期的または長期的に株式等の価格が下落することにより、その基準価額が下落するリスクがあります。
信用リスク
株式や債券の発行企業が倒産(あるいは財務状況が悪化)することによって損をする可能性のことを信用リスクといいます。
たとえば、株式や債券の発行企業が倒産してしまったら、基本的にはその株式や債券は紙くずになってしまい、それらを組み込んでいる投資信託の基準価額は下がる可能性があります。
為替変動リスク
為替相場の変動によるリスクのことをいいます。たとえば、10,000米ドルの外貨を1米ドル=100円で購入した場合、円への換金時の為替相場が同じだった場合は、その価値は100万円のままですが、1米ドル=110円(円安)になると、10,000米ドル×110円=110万円とその価値が上昇します。反面、1米ドル=90円(円高)になると、10,000米ドル×90円=90万円とその価値が下落します。したがって、投資信託のうち外貨建資産に投資するものについては、為替変動リスクがあります。
金利変動リスク
債券(国債等)等を満期前に売却(換金)するときに、その債券等の市場価格が金利変動等の影響により値上がりしたり、値下がりしたりすることをいいます。たとえば、ある時点で債券を購入し、その後に市中(世の中の)金利の水準が上昇すると、その債券の価格は値下がりし、反対に金利水準が低下すると値上がりします。したがって、投資信託のうち、債券等に投資するものについては、金利変動のリスクがあります。
流動性リスク
市場での売買が極端に少ない銘柄を換金するとき、買い手が見つからないために、希望した価格で売れない可能性があるリスクをいいます。
リートに関するリスク
不動産市況(不動産価格、賃料相場、空室率)の影響を受け不動産市況が悪化(改善)すると基準価額の下落(上昇)要因となります。また、火災、自然災害、法制度の変更、金利動向も価格に影響を与え、基準価額の変動要因となります。
カントリーリスク
ある国の株式や債券などへの投資を考える場合の、その国の政治的・経済的な見地からのリスクです。たとえば、ある国の政治情勢が安定しており、経済が堅調なら、その国(の証券)に投資するリスクは低いといえ、逆に政治や社会経済が不安定であった場合は、カントリーリスクは高いといえます。